「つか、私、こんなに馴れ馴れしくして良いのですか?」
「急に敬語になったね」
「いや…だって無礼な行為を改めて…」
「いいよ。僕が総理大臣ってことじゃないんだし。
僕は普通の人間なんだから。」
ふっと笑う彼のうつむいた笑顔になぜか寂しさを感じた。
彼が急に顔をあげたので私は驚いて、笑顔を見せた。
「お願いって言っても大したことじゃないんだけどさ。」
そう言って、彼が引き出しから取り出したのは
きれいにラッピングされた小包だった。
「もうそろそろで父さんの誕生日なんだ。」
ユキはそっと私に小包を渡す。
「割れ物だから気をつけてね」
「うっうん。」
「最近、いろいろ政治が騒がしいでしょ?
中々こっちに来れなくなったみたいで…
だから代わりに渡してもらえる?」
そうか…最近、政治が騒がしいのか。



