俺はサユリさんとブルーホールの部屋へ向かった。



「あんまり肩に力入れちゃ失敗しちゃうわよ?


子どもの悩みだもの。ガキみたいなことよ。」



それを子どもである俺に言うのか。



「それで…依頼内容を社長から知らされてないのですが…」


「ああ、本人に聞いて。」


「え?!」


さすがの俺も驚いた。


昨日まであんなに下界の人間に話しかけるなって言ってたのに!?



サユリさんは目を瞬かせる俺を見てニッコリ笑った。



「どうやらそのユキヒコって子。


霊感があるみたいで身を隠しても隠せないから


今回だけ話すことに許可が得たの。」



はぁ…総理大臣の息子さんと話さないといけないのか…。



気が重いや。



そんな気持ちで俺はユキヒコの元へ向かった。