「やった!じゃ、行こっ」 そう言ってスタッと立ち、その子は俺の腕に手を回した。 俺ん家までの道を歩く。 すると、その子は色々聞いてきた。 「おまわりさんって名前、なに?」 「中村清治。お前の名前はなんてーの」 「蓮だよ。滝本蓮。清治は何歳?」 「30だけど、”さん”付けろ!」 そう言って蓮にチョップした。 「痛い〜!分かったよ、清治サンね。でもでも、清治サン25ぐらいにしか見えないよ?!年齢聞いたときビックリしたもん」 蓮は涙目になりながら必死に言う。