あなたとあたし

目線で促されて、あたしもそろそろとうどんを食べ始める。

ずずずー。

二人で黙りこくって鼻啜りながらうどん食べてる姿はヒドく間抜けだと思う。

噛み締めたお揚げから、ジュッとおつゆが出てくる。

うどんはひどく、暖かくて美味しかった。

うどんは熱くて美味しくて、そこにたっちゃんがいて、湯気につられるかのように目に水分がじわりとにじんだ。

たっちゃんもキツネうどん好きなのに。

優しいね。