たっちゃんは「煙草が切れた」、って言った後怒ったまま外に出て行った。

…そのままかれこれ30分、帰って来てない。

…どこほっつき歩いてんだか。

あたしはケンカの勢いで斜めになったコタツに潜り込む。

もうすぐ新年ですねー、なんて。

テレビがうるさい。

消しちゃおうかな。

ハッピーな新年なんて今、知らないし。

たっちゃんなんか、知らないし。

潜り込んだコタツはコンセントが抜けてて、あたしは寒さをケンカの勢いと合わせて鼻をスン、と啜った。