「ケイさんっ、すごいね!!」


窓を開けたお陰であんまりタコ女の臭いも気にならないあたしは、ハンドルを握るケイさんに話しかける。


周りに走るバイクの光が綺麗で仕方ない。

なんだかよくわかんないけど、死ぬ前にこんな綺麗な物が見れたのは嬉しかった。


タコ女は車の中だってのに、リュウガさんに話し続けていて

リュウガさんも鬼みたいな声じゃなくて、やっぱり彼女には優しい声で相槌をうっていた。