がんじがらめ、の意味を知りたくて考え込むあたしに 「ナナギさんですよね?」 運転席のドアが開いて、それこそイカツイお兄さんな、坊主頭に刈り上げを入れた、目付きの悪い人がそう言いながら入ってきて 「うひょっ?」 その怖さに思わず仰け反った。 「すいません。俺、ケイっていいます」 「あ、ナナギです。はじめまして」 見た目とは違って物腰柔らかい雰囲気を持つケイさん。