黙りこくるあたしに痺れを切らしたらしいリュウガさんを遮って、あたしの前にしゃがみこむミズキさん。 「名前、教えてくれる?」 柔らかく微笑むミズキさん。 「ナナギ、です」 「ナナギちゃんね、桃山台公園の前で気失ってたの」 「……」 「あんな所で何してたの?」