あたしが寝ていた茶色いソファーの向かい側には黒いソファーがあって 少し離れた所に大きな、座り心地の良さそうな黒い1人掛けの椅子が置かれていた。 「ミズキ、いい加減にしろや」 呑気に部屋を見物していたあたしを余所にさっきよりも低い声をだす…リュウガさん。 「何が?」 ミズキって名前らしい男の人。 動じずリュウガさんを睨みつけるミズキさんを眺めていると