教室。


「来た!」
小声で嘉穂が叫ぶ。
入り口にはアイツがいる。

誰も声をかけないまま、アイツは席に着こうとする。

「…?」

クスクスクスクス

みんなが笑っていることに違和感を覚えたみたい。