「……もう少し悲しげにしよーよー。」


「え?なんでー?
バイトだもん。しょうがないじゃん?」



もしあたしが『一緒に帰りたいわ☆キャピッ』っとしたところでバイトがなくなるわけでもないでしょうに。


まあ絶対にそんなことやらないと思うけど。

特に『キャピッ』は断固として阻止したい。




「…理解のある彼女で嬉しいです。

けど、俺はもっと、のんと一緒にいたいー!」



サラッととすごい恥ずかしいこと言ったねこの人。



なんか、くすぐったいぞ。




「…明日も一緒にご飯食べれるし、一緒に帰れるんだから、

頑張って働いてきなさい。」



「むー…はーい…」



拗ねてる。

そんなでっかい身体でシュンとしちゃって……大型犬みたいでかわいいぞこのやろう。