そして本文の欄に打ち込まれていく文章を見て、なんとなく背筋がざわつく。
『光朗に通ってる女子で、背が低くて、可愛くて、幼顔のピンクの傘持ってる子なんて分かる?』
たった遠目で少し見かけただけの女子の、情報収集をはじめてしまった。コイツはつくづく気の早いやつだなぁ。

まぁそれだけなら、そこまで大した不快感は抱かないが、そのメールの相手である相澤瑞希にも難点があるようだ。
それは、久藤巧がメールを送った瞬間。雅に瞬間にメールが返ってきたのだ。