本上さんがニッと笑っている。


かけられたのは




陸上部のジャージ。




「えっ?」



「貸すよソレ。」



「大丈夫ですよ。」


とりあえず断ってみる。



「遠慮しないで」


「や、でも…」




言葉を失ったわたしの胸をおもむろに指差す本上さん。






「なにが?」






指された自分の胸元をみると…