―――次の日..




「唯伊」
「なに?」




玄関でお母さんから呼ばれた。




「彼氏でも出来たんでしょ?」
「え?」
「連れてきなさいよ?」
「…うん」





お母さんは凄く笑顔だった。
その笑顔の理由…
なんとなくわかる気がするよ。





「いってきます」
「気をつけて」





お母さんの声を背に
あたしは玄関を勢いよく開けた。





雲一つない空に昇る太陽も
なんだか応援してくれてるみたい。



だけど…暑い!!




「早く学校行こ」



あたしはいつもより早足で学校へ向かった。