校内に入り教室を覗くと、チアキが物凄い勢いで俺に飛び付いてきた。 こいつ絶対前世は犬だ。 「久々に学校に来たと思ったら遅刻かよ」 「来ただけでもマシでしょ」 「また女?」 小声で聞いてきたチアキに対して俺は敢えて返事をしなかった。 チアキは俺が毎日女を抱いていることを知っている。 チアキの後ろにいるリマは知らないだろうけど。 「孕ませたらどうすんだよ」 「チアキみたいに阿呆じゃないからそれは大丈夫だよ」 「誰が阿呆だって?」 「ははは」 どっちにしろそんなミスは絶対にしない。