「忘れ物を思い出して…」 「そっか」 リマ、 今一番会いたい人。 「リマ、」 衝動的に俺はリマを抱き締めた。 抱き締めたというよりも抱き付いたという表現の方が正しいだろう。 何故か寂しくて虚しくて、 急に「暖かさ」を欲しくなった。 真っ黒な教室に外の電灯の光が僅かに差し込む。 俺はその真ん中でリマに抱き付いた。 「ち…チヒロ君…?」 「ごめん…」 「何かあったの…?」 「ごめん…、何でもないんだ」 ―――…でも、 でも今は「暖かさ」に触れていたかった。