ホットコーヒーを一気に飲み干すと、俺は鞄を持って席を立った。 「ごめん、用あるから先に出るね。お金はココに置いとくから」 鞄の中に眠っていた財布から五百円を出してテーブルの上にコトンと置いた。 「じゃあ」 「また明日ね」 それはまた明日も学校にちゃんと来いと遠まわしに言ったのだろうか。 どっちにしろマトイの表情はいつもとは異なっていた。