ならば俺は何故女を抱くのだろう。 性欲を満たす為と人肌に触れたいが為に、と俺は考える。 でも他にも理由がある。 今はそれが何かは分からないけれど。 「―――…ロ、チヒロ!」 「え、」 急に現実に戻され、混乱して自分が何を考えていたのかを見失った。 「何ぼーっとしてんだよ。もう放課後だぞ」 感傷に浸り過ぎた。 もう放課後になっていたなんて全然気が付かなかった。 「例の店に行くぞー」 「…ああ」 チアキは片手で鞄を持ち、リマとマトイと一緒に先に教室から出て行った。 俺も急ぐ。