「あっ、いっけねー。部室に忘れ物した!」

るりを家まで送りオレは帰ろうとしていた。
悩んだあげく学校に戻った。

何やら部室で話し声が聞こえた。
そこには理子となぜか匡もいた。
オレは2人の話を盗み聞きした。

「ねえ、匡。るりに何もしてない?」
「だすわけねーだろ。でも、付き合って1年になるのに手しか繋がなくて変に思わないのかな、あいつは。」
「そーね。それにしてもあの子はすぐに人を信じちゃって、おもしろい。」
「オレの事も信じてるしな、ハハッ。」
「あんないい子、裏切って私達も酷いことしてるよねー。」
「ああ、でもいいんじゃね?これからだよ。」
「うん。でもあんな過去がなかったらうちもそんな酷いこと思いつかなかったけどね。」
「そーだな。」
「アッ・・・そこはだ・・・め・・・。」
「いいだろ?久しぶりだから。」