私は思わずそこにいた男の子の顔をジーッと見つめてしまった。



ふんわりとした茶色い髪。

スッとした高い鼻。


人懐っこそうに少し垂れた目。



私のタイプど真ん中!!



「大丈夫??」



自分も痛いはずなのに、私のことを気にかけてくれた。


とても嬉しかったけれど

なんだか恥ずかしくって目を逸らした。



「大丈夫です…」


「あの、確か君同じクラスだったよね!?」


そうだったっけ…!?


知らなかったけれど


「はい…」


としか答えられないくらい

心臓がドキドキしていて余裕がなかった。