あたしの風をあなたに…

「ここか」

やってきたのは近くにあるホール。

手にあるのは1枚のチケット
事の発端は芝崎と会っていた2時間前

『今日ここで彼女の両親のコンサートがあるんだ。もしかしたら桜倉も来ているかもしれない』

ちょうど1枚あまってたから君にあげるよと言われ渡されたものだった。

『オレも途中から行くけど桜倉には会わない。
だからお前が説得するんだ』


芝崎の言葉を思い出してチケットを握り締める。

オレが説得する…
ってかオレしかいないんだ

「よし、行こう」

オレはゆっくりと会場に入った

やっぱり雰囲気違うな…
大会とかイベントでよくこのホールを使っているけど今日はまったく雰囲気が違う。

いつもはこう・・・緊張感あるけど祭りっていうかなんていうか。わくわくする雰囲気なんだよ

でも今日は違った緊張感。別の楽しみがある

「桜倉久明と紫によるコンサート、か…。
あいつ音楽一家だったんだな…」
とにかく演奏を聴いてその後に説得しに行こう!!