扉をあけようとした時中から音が聞こえた

「?」

あれ?もう澪が来てるのか…?

静かにドアを開けるとそこにいたのは

「あき先輩…!?」

「あれ?コータじゃん!?珍しいね」

「なんで先輩がここにいるんすか!?」

「なんで…って…朝練に決まってるじゃん」

「あき先輩が朝練?練習しなくてもうまいのに」

考えていたことがそのまま言葉に出てしまった

すると急に背中を叩かれる

「いでッッ!!」

「バカだなあ…誰も練習しなくてうまくなる人なんているわけないじゃん。
特に私なんて飲み込み悪いから人の倍練習してるのよ」

「いつからですか?」

「1年の時から。私1年の時かなり先輩に怒られたんだよ〜『下手すぎる!!』って。だから悔しくて朝来て練習するようになっちゃった」
最初は辛かったけどもう慣れちゃったとあきは呟きながらメトロノームのテンポを変える

「ウソだ!!」

「本当です〜まぁ2年になったら滅多に言われなくなったからコータにはわかんないよ」