「…志望校、変更?」



それは、私たちが中学三年生の冬のある日…



「そ、志望校変更。」


「えっと…誰が?」


「だから、みぃが。」


「大ちゃんじゃなくて?」


「そう、みぃがだよ。」




そう言って悪びれもなく言い切る金髪の美少年。



「ま…待って!本気の本気?」


「モチのロン、本気の本気。俺の目を見てよ。」



そう言いながらも、大ちゃんの視線はさっきから真っ直ぐにゲームの画面。