教室に戻ると、真希が心配そうに待ってた。





「真希ぃーっ!ありがとね?心配してくれて…」



「大丈夫だった?弘も慌ててたでしょ?」



「うん。でも嬉しかったよ。」




「椎、橋本くん同じクラスだけど、私と弘と秀くんで守るから!」



「ありがとう!」




いい親友をもって、私は幸せだな。





橋本くんには、極力近付かないようにしよう。





一人でそんな事を考えていると。





「あ…ねぇ、なんか桜井さん弘に話掛けてる…。」





そう言う真希の目線をたどると桜井さんと弘くんが二人で話していた。




内容は分からないけど、桜井さんはすごくたのしそう。




女の子と話してるだけでヤキモチとか…重いよね…。



でも、ヤキモチを焼いてしまう。




桜井さんは可愛いから…
何度弘くんに好きだよって言われても、不安になってしまう。





「嫌だよ…弘くん…。」





私はこの時、女の感が働いてたのかも知れない。