成人しちゃっていいんですか

「………」

「ちょな~にィ!」
「………」
「ほらっごめんて謝れないじゃんそれじゃあ!!」

「あっ悪い悪い! でもさ むぐっ」



「あはは-…」


「ちょっ──『どうしたの』うん…」


心配する友達。

そうだった。

あたしには心配する友達が二人もいたんだ。

笑って誤魔化してる場合じゃないんだ。
今はチャンスの時かもしれないんだから。

「ごめんなさい心配かけて…ぐっ……あのさ?話っ…あ!」
「なによ!」
「えっなになに!?てか-口塞いで付いちゃったじゃん口紅。てかさ?塗るなよ!学校ォ-!」



「え-な~に~??」


ああ聞いてくれない。


あたしは取り敢えず席に着いた。


今は休み時間で、それでも2分しか残り時間はない。