制服に皺が出来たのは今日で2回目だ。これじゃあまたママに叱られる。 ───あんたは女の子って自覚はないの か・ってきっと、ママは注意するんだ。 あたしはしたくてしたわけじゃないのに。 叱られて。 パパと食べる夕食がおいしく食べられないんだ。 「ああもう!」 ザザッ (あっ) 「あははっお前、いや、なんでもねぇやっ」 くくっと笑う連れ去った彼の存在を忘れていた。 彼は校内一の不良だった。