酷い。
いや、不良だし。無茶するし。
別に自分は善良な人間かって言われたら即答で首を振る。
でも、あんなことしといて。
「ス-パ-に寄って」
返事と一緒に一度や二度。
5歳上なだけの自分は河辺マヤという女を乗せた。
そして、金髪にスッピンなんて見たことがない彼女を先輩はキスしたりそれ以上の関係にもなっていたりする。
それは送るのが自分の役目で、彼は年齢的には下でも精神的には上だった。
だから自ら先輩とっと素直に羨ましいと思った。
だが、彼にはそれが知ってて知らないと態度を飄々とする。
自分に冴え素直な面を見せてはくれない。
「焼肉にしよう」
「“焼肉”ですか?」
「だめ?」
「いやだめじゃないッスけど」
「そうよかった。俺は君にお礼がしたかったからさ。君って焼肉好きだろ」
ぐらっと足元が揺れる。
どうしたのかと覗き込む瞳はいつの間にか変えたサングラスで、全然見えやしない。
でも彼はずっとついて行こうと思える男だ。
そう確信した。
いや、不良だし。無茶するし。
別に自分は善良な人間かって言われたら即答で首を振る。
でも、あんなことしといて。
「ス-パ-に寄って」
返事と一緒に一度や二度。
5歳上なだけの自分は河辺マヤという女を乗せた。
そして、金髪にスッピンなんて見たことがない彼女を先輩はキスしたりそれ以上の関係にもなっていたりする。
それは送るのが自分の役目で、彼は年齢的には下でも精神的には上だった。
だから自ら先輩とっと素直に羨ましいと思った。
だが、彼にはそれが知ってて知らないと態度を飄々とする。
自分に冴え素直な面を見せてはくれない。
「焼肉にしよう」
「“焼肉”ですか?」
「だめ?」
「いやだめじゃないッスけど」
「そうよかった。俺は君にお礼がしたかったからさ。君って焼肉好きだろ」
ぐらっと足元が揺れる。
どうしたのかと覗き込む瞳はいつの間にか変えたサングラスで、全然見えやしない。
でも彼はずっとついて行こうと思える男だ。
そう確信した。

