成人しちゃっていいんですか

「行かないの?」

「平気だ。ちょっとなら大丈夫だ」

「えっ!?


先生~


うわっ怖いってばァ-!!!?」




あたしは先生に一人残された。

しかも少しだけ浮き輪の紐を引っ張って、岩の場所に近付かせといてだ。



あたしはそれが怖くて記憶を封印するように覚えてなかった。
彼は先生の子供で。


先生はまだ若くて。



だから指輪もしてなかったってこと。



彼が奪えと言った指輪は先生が使用する物だったっていうこと。