「翔ー!」

「あ~い……あ、斗真先輩。」


アリーナの入口から斗真先輩が走って来る。


「試合、どうだった?」

「負けました…。」



見事な負けっぷりでした…。


「お、じゃあ、これからいつでも審判入れんな?次オレ審判だからお前も来いよ。」


「あーい。」


「あ、そー言えば、次の試合は日向のクラスだったな」


「えっ?マジっすか?!」


「……ぷっ お前、分かりやす過ぎ。」


「は?!え、な、何の事ですか?」



「バレバレだっつーの。たぶんお前、日向のプレー見たら……」


「見たら…?」


「…やっぱ、なんでもなーい。」



…気になるじゃないっすか。


てか、日向先輩のこと、斗真先輩にバレてたー…。