「推薦って……もう合格決まったってことですか?!」

「あれ?言ってなかったっけ?」


聞いてないよ、聖夜くん?




「ふふ あたし、みんなより一足先に合格決まったんよー。冬休み入ってすぐ位かな?」


…そんなさらっと。
日向先輩が優秀だっていうのは本当だったらしい。

別に疑ってたわけじゃないけど、こう具体的に見せつけられるとね。



「お、おめでとうございます!俺、知らなくて!」


聖夜が教えてくれないから。



「ん。いーよー。ありがとーね!じゃ、あたしはお弁当の時間なので。」



ダッシュで行ってしまった。

……元気だなー。




「…聞いてないんだけど。」


「…忘れてたからね。ま、そう言うこともあるじゃん?ごめんごめん」


心のこもってない謝罪に頭を叩こうとするが避けられてしまった。


「聖夜のアホ!」

「ごめんって。今度家に遊びきていいから許して」

「よし許そうではないか」


ぜひ日向先輩がいる時にお邪魔したい。