空き教室に向かう途中で日向先輩に会った。

すごい久しぶりだ。



「よー。あ、翔。明けましておめでとうございますー。」


ふざけて深々と頭を下げる日向先輩。



「あ、明けましておめでとうございます!」


それにノって俺も丁寧に頭を下げる。



「あの、日向先輩は進路どうするんですか?」


「進路?大学行くよー。地元のE大学。」



E大学…これまた優秀な所で。



「すごいっすね…やっぱ勉強大変ですか?」



「んー、まぁ大変だったかなー。まぁ、推薦だったから皆よりはだいぶ楽したな。」



……へ?推薦?