「あー、重かった。…綾芽ちゃん、これキッチンに運べばいい?」 「うん、巧くんお願い。昴くんも巧くんもありがとう。お礼に今お茶出すね」 「や、綾芽ちゃん…さすがにそれはまずい気が、」 にっこり笑ってそう言うと、昴くんが慌てはじめた。 その反応に疑問符を頭に浮かべていると、私や昴くんにお構いなしで巧くんがさっさとキッチンに向かって歩いていった。 「あー、つーかーれーたー」 「巧、お前ここが誰の家だかわかってて騒いでるわけ?」 「! ゆ、ユキさ…!!!」