ぱんぱんに入っている買い物袋を軽々と両手で持っている昴くんが、私の顔を覗き込んできた。 昴くんも、ユキさんに負けず劣らず整った顔立ちをしている。 そんな顔がどアップで急に視界に現れるものだから、驚いて飛び退いてしまった。 「わわわ、びっっっくりした…、」 「あ、ごめん。綾芽ちゃんが元気ないように見えたから」 「や、大丈夫だよ。ごめん、ありがとね」 「そう? ならいいけど」