「ユキさん、コーヒー持ってきました」 「…っから、…、……」 「…?」 ユキさんに言われたようにコーヒーを用意してユキさんの書斎に来ると、中から話し声がとぎれとぎれに聞こえた。 どうやら電話中のようだ。 …コーヒー、どうしよう。 困りつつ、もう1度ドアをノックしようと手を上げると、いきなり目の前のドアが開いた。 「は? お前何言ってるかわかってんの?」