様子がおかしいように見えたのは気のせいだったのか、いつも通りオレ様なユキさんがそこにいた。 ユキさんにバッグを押し付けられ、脱衣所に消えていく後ろ姿を見送ってからユキさんのバッグをユキさんの部屋に運んだ。 …まったく、人使いが荒いな。 バッグを置いてキッチンに向かい、完成していた夕食をテーブルに運んだ。 …うん、我ながらよく出来た夕食。 誰かに料理を食べてもらうなんて久々なので少し緊張したけど。 「アヤ」