こんな風に、ずっとこの人の傍に居られたら。 体温を感じながら眠ることが出来たなら。 …どんどん欲張りになってるな、私。 この前までは、いや、昨日までは、ユキさんの横に居れればそれだけで良かったのに。 …そこまで考えて、私は瞼を下ろした。 「……ん、んぅ、」 どれくらい眠っていたかわからないけれど、息苦しさに私は目を覚ました。 瞼を上げると視界に飛び込んできたのはどアップなユキさんの顔で、驚いて離れようとして身体に走った激痛に眉をしかめた。