…このヘンタイ!と叫ぶ勇気が私にあれば良かったのに。くそぅ。 そんなことを口にしたら、ようやく寝る体勢になったユキさんがまた戦闘態勢になりかねない。 動けない状態でそれはマズい。 顔を近付けるだけ近付けてきたユキさんは、キスするわけでもなく真剣な表情で私を見つめてきた。 「…ほんと、好きすぎて困る」 「……っ!」 「…もう、寝る。疲れた。」 ユキさんの腕が背中に回り、ぎゅっと抱きしめられる。 相変わらずの至近距離でユキさんは瞼を下ろした。