ふ、とユキさんは笑って、横になったまま動けない私の横にごろりと寝転がって布団を被った。 そっと腰に手を回されて身体を引き寄せられる。 「夢なら痛いわけねぇだろ」 「…っそ、それはそうですけど、」 「今更嫌がったって、離れたいって言ったって、離れてなんかやらねぇし」 「っ、」 「離れられないように、綾芽を躾るし?」 意地悪にニヤリ、と笑うユキさんの胸板を軽く叩くと、その手をぎゅっと握られて顔を近付けられた。