「…オレが殺したようなもんだけど」 「……え?」 かと思えば、ユキさんはいきなりぼそっとそう言った。 「もう、6年も前の話になるかな…」 ユキさんがぽつりぽつりと話し出した過去に、私はただただ一言も逃がさないように聞いているので精一杯だった。