「…弱点にするか、強みにするかは、お前次第だ。…綾芽さん、今日は私のわがままに付き合ってもらって申し訳なかった。おかげで楽しかったよ、ありがとう」 「あ、いえ…」 「アヤ、行くぞ」 「あ、はい。えと、失礼します」 桑田さんが言った言葉に、ユキさんは困ったような表情を浮かべ、ぺこっと頭を下げて私の手を握ってきた。 それに困惑しながらも、桑田さんと榊さん、要さんに頭を下げ、私はユキさんと共にそこを後にした。