―ねぇ、 どうして病気は 大切な君を選んだの? 「り、陸?」 「・・・ッ」 「どうした、ん?」 握られていた手に 冷たい雫が ぽたり、ぽたり、と 落ちてくる。 「死にたく、ない・・・」 「陸・・・」 「やっぱ死にたくないよ・・・」 「・・・・」 止まること無い 君の涙は 真っ白なシーツに 痕を残した。 「大丈夫やから・・・」 「・・・・」 「陸は、生きられるから・・・」 透明な涙は 私の心に沁みて 乾いてはくれない...。