「どんな作戦なんだ?」 疑問そうに僕は首を傾けた。 アレンの作戦はいつもワクワクして、楽しい。 また面白い事を考えてくれたんだろう。 アレンはニッと笑うと人差し指を唇に当てて、辺りに聞こえない小さな声で言った。 「デーダを真っ白にしちゃうのさ」 「真っ白に?」 僕は訳が分からず、首を横に傾げた。 「ようするに――…」 僕はアレンの話を聞き終えると、顔を見合わせ、ニヤッと笑った。 そう言う事か。 「了解」