「おはよぉ~」


「あ、おはよう」


唯と珍しく登校する時間がかぶった。


あたしはいっつもゆっくりのっそり
登校してる。


朝はのんびりが一番だから。


”のんびり”があたしの
モットーかな?


なんだそりゃ…


唯は早めにいくから
あたしたちはめったに会うことはない。


「由凛はやいね~
なんかいいことでもあった?」


なんかニヤニヤしながら唯が言った。


「べつに?特になにも。」


そっけないあたしの態度に
さっき以上にニヤついている。


なんか、なんか変じゃない?


「あのさぁ~昨日、帰りどこ行ってたぁ~?
ってか一人で帰ったんだよね?」

にやにや。


あーそのニヤニヤするのやめてほしい。


非常にイライラするから。


でも今はそんなことをいってる場合じゃなくない?


なんかこの言い方だとなんか
唯知ってるっぽいし…


「ええっと、もしかして昨日なにか見た?」



「うん。みた♪」


あぁやっぱりみたんだ…


あたしと翔が手をつないで帰るところを…

っていても無理やり翔がつないできたんだよ?


「いつから?」


どっから見られてたのかすごく気になる。

場合によっては恥ずかしいから。


「んーっとぉ、詳しくは見てないけど、
下駄箱でなんか話してて、手をつないでてぇ~
ラブラブなと・こ♪」


詳しく見てなかったのでは?

めちゃめちゃ詳しいですよ?


唯さんっ!