女王様はメイド様?!①【完】



やっぱりあたしと奴との間では会話はまったくなく


下校中ふたりのあいだは沈黙が続いていた。


めちゃくちゃ気まずいんだけど…

あなたもそう思いません?


気がつくと一軒の家の前であたしたちは足をとめていた。


いや、詳しく言うと奴がとまったから自然的にあたしもとまった。


………


……………。

ちょっちょっとまってぇいっっっ!!


なんじゃこの家は!!!!!!!



じゃなくて訂正しますっ



目の前にあるのはいままで見たこともないような豪邸


お屋敷みたいです。はい。


なんか天皇様とか大統領とか、


クレオパトラとか…


あぁーもうぐちゃぐちゃだなあたし(笑)



とにかくハンパないでっかい豪邸が立っていた。



……………


ところで



ここどこ?



これどなたの家ですの?


おほほ。



いま頃あたしは自分の家周辺ではないことに気づいた。



気づいたときには時すでに遅しっていうよね?





いままさにそのとき!!!!!!!!!!