女王様はメイド様?!①【完】

「それ、嘘じゃないよね?」



声のトーンが低くなった。


いきなり声色をかえてあたしに真剣な眼差しを
向ける。




「嘘じゃない…」




「俺にもチャンスある?」




「はぁ?」




普通の女の子がこういうこ言われたら、
なんていっていいか困って、
『わかんない』とか『ある///』なんて言う、
甘いシーンなのかもしれない。



だけど、あたしにはそんな甘いシーンなんて
似合わないみたい。



可愛げのない言葉が口から零れた。



「や、冗談だから」



ははっとまた笑う。



「だと思った。」



冗談だったのか、本気だったのか、
その真相はわからない。


でももし、本気の言葉だったなら
あたしはそれに…




答えることはできない。




それにそういう関係じゃないから瀬川君と普通に
話せるんだと思う。



高校生になってやっとまともな男友達ができた。



だからそのまま友達の関係でいたいと思った。