女王様はメイド様?!①【完】

それからもひとり黙々と作業をつづけ、
6時にやっと切り上げることができた。



外はもうすっかり夕焼け色に染まっていて、
いつのまにか野球部の声も聞こえなくなっていた。



「さ、帰ろ…」



パチっと教室の電気を消して大量の荷物を
職員室に持っていった。


夕方の学校は不気味で、
ひとりで歩くと足音がこだまして
誰かに追いかけられているような錯覚に陥った。



カツカツカツ…



怪しく思い、足を止める。


カツカツカツ…




明らかに足音が一個多い。


怖くなってあわてて走り出すと、


今度は



カッカッカッ…




あたしの足音を追うようにして早くなる足音。




怖い



怖い



怖い