女王様はメイド様?!①【完】

「ふぅ~」



長く伸びきった髪を一つにする。



額にはじっとりと汗がにじんでいる。



「おっし、やるぞ!」



だれもいない静かな教室で黙々と作業を続ける。



大量の生徒会の仕事。


一応副会長のあたしは嫌々ながらも引き受けた。


生徒会は15人もいるんだから
誰か一人くらい手伝ってくれてもいいのに。



窓の外からは野球部の声。




ジリジリと照りつく太陽の下、青春という名の汗を
かいている。



そんな野球部の声たちになぜか励まされながら、
手を動かす。



もうかれこれ2時間くらい。



いい加減帰りたい。




そんなとき、



「あ……」



メールだ…




【わりィ先、帰る】



って一緒に帰る約束なんかした覚えないのに…


突然の翔からのメール。


だけど、たったそれだけのメールでも
なぜか嬉しくなってしまう。



っていうか、


「いつ登録したのよ…」




いつのまにか”翔”と登録したはずのない
アドレスに返信する。



【わかった】



女と思えないほど、なんともテキトーな返事。


ま、これがあたしだからしょーがない。



もうすっかり開き直ってしまったあたしには
怖いものなんかない。



(いっぱいありますが…)