女王様はメイド様?!①【完】

だって勝てっこない。

婚約者だもん。


真奈美ちゃんは翔のこと大好きだし、
翔もたぶん…好きなんだ…


そう考えたらきゅーって


ジンジン胸に痛みが走った。

昼間感じたあの痛みのように。


胸の痛みを両手で押さえるようにして、
翔に貸してもらった部屋に行った。



あぁ、もう無理だ。



限界だ。



すぐそこまで出てる。


溢れて、溢れて、洪水のように。


バタンとドアを閉めたとたん、


一気にたまっていたものが流れ始めた。



「う…っ…っぐ…」



隣の翔に聞こえないように必死に声を押し殺して
泣いた。


もうだめじゃん。



両思いなのに…



あたし…惨めだ。