女王様はメイド様?!①【完】

それは翔様の一言が原因なのです。


ここに向かう途中、真菜実ちゃんのボディーガード
さんが運転するリムジンの中で、


「由凛さん、申し訳ないですが、
私、翔様と二人っきりになりたいです…っ♥」


ちょっともじもじして照れながらも
真菜実ちゃんはそう切り出した。


あ、うん……



非常にリアクション困ります。



まぁ、確かに婚約者同士がいたらあたしお邪魔だよ?


でもさ、もとはと言えばあたしと翔が今日一緒に
出かけてたんだよ?


それにさ、結構いい雰囲気だったんだよ?


なのにさ、真奈美ちゃんが勝手に翔に抱きついて
『翔様のお家にいきたいですわっ♥』

とかいうから半強制的にここまできてるんだよ?


ちょっとは悪いとか思ってないのかな?


でもそれでも立場がないって空気を読んだあたしは、


「うん。じゃあたし帰る。あの、この辺で
おろしてもらえますか?」



そう言ってさっさと帰ろうとしたのに……


「由凛はうちで雇ってるメイド。
そのまま一緒に家に帰るから」


っと、おっしゃいました。


うーんとこれは喜んでいいのか悲しんでいいのか、
ものすっごく微妙だと思いません?


メイド、って言ったよ?



まぁたしかにメイドだよ?



翔様専属のね!