女王様はメイド様?!①【完】

あたしたちの間にはいつもと変わらずたいして
会話はなかった。


なんでかな?

会話が無くてもすごく落ち着く。


この雰囲気があたしは幸せに感じた。


あたしたちは相変わらず手を繋いで歩いていた。


今に始まったことじゃないけど、


道行く人はかならず一度は振り返って翔をみる。


理由はひとつ。



翔がかっこいいから。



あんまり男のひとで
カッコイイとか思ったことのないあたしでさえ思う。


翔はかっこいい。


モデル顔負けのかっこよさ。

容姿端麗、


美男、


王子、



どれも翔にぴったり。



そんなカッコイイ翔の隣で手を繋ぐのが恥ずかしい。


だって翔がかっこよすぎるから。彼女じゃなくても
周りからはそう見えるわけで…


あたし、結構きにしちゃうんだよね。


彼女でも無いくせに、可愛いから程遠いくせに
翔の隣にいて、手を繋いでもいいのか。


すごく思う。


初めの頃は翔に自分のことが好きか?って聞いたら
別にすきじゃない…って言われた。



それくらいわかってたのに
なぜか傷ついた。
自然と涙が零れ落ちた。


そのころはなんで泣いてるの?


何が悲しいの?


って自分が全然わからなかった。


つい最近のことなのに…


今と過去じゃ違う…


なにが?



あたしの気持ちが…



あたしの気持ちが変わり始めていたことに
いまさら気づいた。


二人で手を繋いで並んであるくこの道が、

会話がなくても落ち着くこの雰囲気が、


自分の気持ちに気づかせてくれた。



この何気ない幸せが
あたしにそっと教えてくれたんだ。


はやく気づけよって。